アミール・モハンマド・モハッバット(アフガニスタン)

文責はすべて、酒たまねぎや店主の木下隆義にございます。


平成18年9月26日火曜日雨 ○ 平成30年4月16日月曜日一部追記訂正
 下記のメッセージは平成七年四月二六日に開かれた「アジア賢人円卓会議・アジアの独立を祝う夕べ」に寄せられた当時のアフガニスタン駐日代理公使アミール・モハンマド・モハッバット氏による祝辞の全文です。

<アジアの独立を祝う夕べ開催に際し、心からお慶び申し上げます。
 この「アジアの独立」というネーミングで、すぐ私の頭に浮んだのは、「ヨーロッパの栄光は、東洋の屈辱である」といの言葉です。
 これはたしかアルジェリア人のファノン氏によるものと記憶しています。今世紀初頭まで、ただしくアジア・アフリカを含む多くの国々が、彼ら白人(コーカサス人)、いわゆるヨーロッパを形成するアングロ・サクソンによって植民地化されており、その民族としての尊厳と誇りは長い間失われていました。
 わがアフガニスタンも例外ではなく、過去大英帝国と数度闘い、最近では旧ソ連による武力侵攻に対し聖戦を発し、徹底抗戦を行い、今日の旧ソ連邦解体の序曲ならしめました。
 イスラムの兄弟たちのあたたかい支援とともに、日本の友人たちの心からの協力に深く感謝している次第であります。
 私は日本に来て二〇年になります。祖国のカブール大学卒業後来日し、東大、一橋大学で学びました。もちろん日本語も不自由ではありません。
 新聞等も読んでいますが、最近不思議なことに気が付きました。今年は第二次世界大戦の終わりから五〇年目の節目との事、それに関連して国権の最高機関である国会で不戦決議を行うらしい事。
 ーーー何か悪いことでもなさったのですか?
 もちろん、私は日本の内政に干渉したり、意見を言うつもりはありません。
 私は申し上げたい。日本は、日露戦争によって東洋の屈辱を払拭し、有色人の正義を列強に主張した最初の民族ではありませんか、と。
 あの戦い以来、いかに多くの民族と支配されていた国々が勇気付けられたことでしょう。それらは歴史的事実として今日に至っております。The
Graet East War(大東亜戦争)では、一敗地にまみれました。しかし、日本国の当時の立場を考えた場合、誠に崇高な理念の植民地解放、民族独立、西欧列強に対する自衛の戦いであったと思います。
 また、どれだけの植民地が日本のお陰で独立を勝ち得たでしょう。
 これらは、二〇世紀の歴史における疑いのない事実なのです。
 これらすべて、民族解放と人類平等のために日本人とともに闘い、そして散った先人達の尊い行為と行動の恩義を、私は信じます。
 日本の皆さん、終戦五〇年を迎えるにあたり、このようなすばらしい催しを開催されることは、誠にうれしい限りであります。
 わが祖国も現在大変困難な時にあります。けれど、民族としての自覚と誇りを忘れない限り、永遠に滅びることはないと確信しています。
 私は、願わくは日本の友人たちと我々のいつまでも変わらない友情を祈っております。>
「聴け!日本無罪の叫びー戦後五〇年決議と被告・村山富市」(中根眞太郎著 星雲社 平成七年)p一三九~一四一より引用

 この時は、バカ首相村山富市、外務大臣及び自民党党首河野洋平、衆議院議長土井たか子という売国奴トリオでした。批判を受けるであろうことを承知で書けば、この年に土井たか子の地元である神戸であの阪神淡路大震災もあり多くの犠牲者がでました。

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