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2月13日の産経新聞の記事の釈明
参議院議員 岡崎トミ子
2月12日、韓国ソウルで元「従軍慰安婦」被害者のおばあさんたちにお会いしに行きました。「水曜デモ」に集まっているおばあさんたちに、「慰安婦」問題の解決を促進するための議員立法の活動について報告しに行ったのです。
私は日韓議連の会員としても、これまで日韓の友好のために活動してきました。残念ながら「慰安婦」問題は日韓両国の間にささったトゲとして未解決のまま残されています。この問題を解決するために私自身、民主党が他の野党や無所属議員とともに提出している「戦時性的強制被害者問題解決促進法案」の提案者のひとりとして、成立のために内閣委員会で努力してきました。
今回の訪韓もこの議員立法についておばあさんたちに報告をし、韓国側関係者と意見交換をすることが目的でした。
デモの場に行ったことが2月13日付産経新聞で「反日デモに参加」と報じられ、関係の皆さんにご心配をおかけしており、申し訳なく思っております。この件について、きちんとご説明したく、文書にいたします。
1)おばあさんたちに、立法活動の報告のために
デモの場に行きました。
この問題の解決に向けて、日本の国会議員としての私の仕事はおばあさんたちの気持ち、行動も受けて法律をつくることです。今回は、前回9月に訪韓した際に、おばあさんたちにした「国会で動きがあれば報告します」という約束を果たしに行きました。あの場にはデモに参加するために行ったのではありませんでした。
前日、11日に支援団体の事務所でお会いすることができれば自分の日程としてもありがたかったのですが、翌日も水曜デモのために集まる高齢のおばあさんたちに、寒いソウル市内に二度も集まっていただくことはとてもできませんでした。そこで私は、翌日の集まりに訪ねて行くこととしました。このことについて前日、高野駐韓大使を訪ねた際にも説明しています。12日も、氷点下5度の厳しい寒さでした。
2)「水曜デモ」は反日デモではありません。
私が伺った「水曜デモ」は、反日デモではありません。「従軍慰安婦」とされたおばあさんたちが日本政府に対して謝罪と補償を求めるデモです。多くのおばあさんたちの願いは、過去の問題に決着を着けて真の友好関係を築くことです。私は昨年訪韓の際にも彼女たちから、「子どもや孫たちのためにも一日も早く解決して欲しい」と繰り返し言われました。
水曜デモは1992年から雨の日も風の日も毎日続けられ、545回になり、ギネスブックにも載っています。(唯一行われなかったのは日本の阪神淡路大震災の翌日です。)傷つけられたおばあさんたちの自尊心を取り戻す助けにもなってきたと聞いています。
3)一日も早くおばあさんたちの名誉回復を。
「死ぬに死ねない」「一言謝って欲しい」と訴えるおばあさんたちの納得のいく解決を一日も早く実現することが必要です。具体的には国の責任で名誉回復のための措置を実行することです。私たちの議員立法の目的もそこにあります。この想いを是非、皆さんにもご理解いただけますよう、念じています。
「慰安婦」問題はデリケートな問題です。デモの場に行くにしても、誤解を受けないやり方を工夫すべきだったと反省しています。
最後に、大使館前に行くときにはタクシーを使いました。他の日程では大使館の車にお世話になりました。立法活動の一環としての調査、視察、要人との面会、空港送迎でお世話になりました。関係の皆さんにお礼を申し上げます。