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早稲田棒術会30周年

平成20年11月23日日曜日晴れ×××××
 朝起きて、店に寄り、四合瓶三本をリックに詰め込み、東京駅へ。午前十一時二六分の新幹線で熱海へ。
 早稲田大学棒術会の三〇周年に来賓として呼んでいただき、出させていただくためです。
 大学も違うし、何も関係ないのですが。まあ、師範の江上さんとは、私が若い時にメキシコを放浪していた時に偶然お会いしてから三〇年以上おつき合いさせていただいている。
 東京駅では川頭さん、原口さんなどとホームでお会いし、そのまま送られてきたチケットで乗車。熱海に行くのにグリーン車。川頭さんと「別に、普通でええのに・・・」
 我々以外はみなさん、スーツ姿。私はいつもの背中に「猿」のTシャツにジャンパーと破れジーパン。
 演武会は網代の「南熱海マリンホール」
空手の型は、私が若い時に知っている流派と違い、無駄な力を抜いた流れるような動き。
六尺棒を使った演武も迫力満点。力一杯降りおろす棒が当たれば大怪我でしょうから、まさに命がけ。
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 宿泊および記念式典及びドンチャンは「大野屋」さんというでっかいホテル。川頭さんと同室と案内された部屋は、豪華過ぎるほどのりっぱな部屋。そして、ひと組にひとりのOBが世話役として付いてくれている。

 七時から記念式典。九時過ぎから始まった二時会は延々と二時過ぎまで。その後、我々の部屋で三次会。しかし、都の西北とうたっていた一番上座の人たちはだれも早稲田出身の人はおらんのだけど・・・・

二次会では、前回は一〇分で裸になったのがいたそうですが、今回はそれなりに時間が経ってから。
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 しかし、いつも思うのは棒術会の人たちの礼儀正しさと結束の強さです。現役の学生さんから、OBのみなさんまで、一四〇人以上が集まられ、そのみなさんの礼儀正しさが無理な不自然さはなく、自然に身についている。
 今回の記念の会に出席させていただいて、なんといっても感激したのは、お亡くなりになったOBの御両親を来賓としてよばれていた事です。今さらながら、この部の結束の強さを感じました。お父上の「息子の分まで生きなければと思います」というお言葉を聞いた時には、がらにもなくこみ上げてくるものがありました。学生時代に一生付き合える人たちを得、師と思える人に出会えるのは幸せな事と思います。