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支那の空母

文責はすべて、酒たまねぎや店主の木下隆義にございます


 

平成18年5月7日日曜日雨のちくもり ○
 先日(五月三日)の産経新聞に「中国、二年後空母配備か」という見出しで下記のような記事がありました。
以下引用
 大連のドックで改装作業が進む旧ソ連製の六万トン級空母ワリヤーグが一番艦として転用され、南シナ海の海南島三亜に配属されるとしている。
 略)艦載機としては、中国ですでにライセンス生産されている「スホイ27」と伝えており、同型機を艦載型に改造した機種を想定しているもようだ。
引用終わり

 私の部屋はインターネット接続環境にないので、手許にある本からワリヤーグ、支那の空母関係、スホイ27についての情報を引っぱりますと、
手許にある「中国が空母をもつ日」(江畑謙介著 徳間書店)には、支那ワリヤーグを購入する前の一九九四年の時点ながら、江畑氏は船体と機関を完成しているとしても、戦闘システムを他の国から入手しなければならないなど、最初から別の艦を設計した方が早いからウクライナから空母を買っても完成はできないと予想していました。
あと、コストが江畑氏は空母本体と電子、兵器関係で三十億ドル。搭載機三十億ドル。搭載機の陸上での整備、訓練、減耗予備、インフラ整備などで三十億ドルの計九十億ドルと運用経費が毎年四億ドル相当必要なので、この時点ではワリヤーグの購入はないだろうとしていました。
しかし、遠い将来、戦略情勢が大きく変化しないかぎり支那はいずれ空母を持つだろうとも書いています。

 少しだけ江畑氏の予測ははずれましたが、今年になってすでに香港紙が、支那の空母研究は最終段階に入っいると伝えています。さすがは資金的な問題は国民がパンツをはけなくとも原爆を作るといった殺人鬼毛沢東の国だけあって、関係ないようです。それでいて、アメリカで胡錦濤は「なお世界最大の発展途上国」「中華文明は人間の尊厳と価値を尊重してきた」とか言ってましたよね。資金はODAがなくなっても、アジア開発銀行からの迂回融資で日本に出させるから関係ないとでも思っているのでしょう。アジア開発銀行のアホなやり方に日本政府はどうしてだまっているのでしょう。

一応、支那の空母関係の歴史としては
 一九八〇年代にオーストラリアの退役空母「メルボルン」二万トン(旧英空母マジェスティツク)を名目上はスクラップとして購入。徹底的に構造、設備を調査後解体。

一九九〇年代にロシアからキエフ級一番艦キエフ(四万三千五百トン)を購入。徹底的に調査。
同じくキエフ級二番艦ミンクスもスクラップとして購入。徹底的に調査。

海外から完成した空母を購入する方法を検討。ロシア、フランスと交渉するも、支那が設計資料の提出、建造支援を要求したために商談不成立。

国産空母の設計に着手するが、
一九九八年ウクライナから改クズネツォフ級二番艦ワリヤーグ(五万八千九百トン)をスクラップ名目で購入。カジノへ改修する計画があった。
このワリヤーグはソ連の崩壊で分離独立したウクライナが、黒海のクリミヤ半島のニコラエフ造船所で建造中だった旧ソ連海軍初の本格的空母の二番艦であるワリヤーグを接収したもの。
一番艦のアドミラルクズネツォフはソ連の崩壊当時、一応完成していて搭載機の発着テストを行っていたので、一九九一年末のウクライナの独立宣言直前にボスポラス海峡を抜けて地中海に脱出、ロシア北方艦隊に編入されてしまった。怒ったウクライナ政府は進水しr窰装中の二番艦ワリヤーグと進水前の三番艦ウリャノフスクを接収。進水前のウリャノフスクはウクライナの手ではどうしようもなので解体。ワリヤーグのみを支那に売却。設計図面なども入手済み。
ちなみに一番艦アドミラルクズネツォフはカタパルトの開発に成功していなで、搭載機は甲板を滑走して先端よりジャンプする形式、米海軍の空母より劣る。
推進機関 蒸気タービン四基 出力二十万馬力 全長三百二・三m 全幅三十五・四m 艦載機数 固定翼機二十機 ヘリコプター十五機 甲板にVLSが設けられるなどヘリ空母としての性格が強い。

スホイ27
多目的戦闘攻撃機、運動性能はずば抜けている。航空ショーでは機体を垂直に立ててそのまま水平移動する「コブラ」なる運動を披露。支那ではライセンス生産を行っている。マッハ2

 支那は着々と空母取得に向けて準備を進めて来たことがわかります。支那の脅威は現実のものとなっているのです。一部マスコミなどがそれを否定するのが如何に現実的でないかを教えてくれます。

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