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花盛り、資格商法?

平成20年10月14日火曜日くもりのち雨 △
 以前にも書いた事がありますが、いわゆる資格といわれるものの中で、料飲専門家団体連合会というところがやっているのが、「きき酒師」、「焼酎アドバイザー」、「ビアアドバイザー」、「スピリッツアドバイザー」、「中国酒類鑑定士資格」、「コーヒー&ティーアドバイザー」、「ソムリエ/ワインコーディネーター」、「チーズコーディネーター」、「パーティコーディネーター」「儀典オーガナイザー」、「シガーアドバイザー」という資格をこんなにいっぱい認定しています。
 各講座ともそれぞれ、一般で受講料二万五千円、受験料一万五千円、そして、合格後の諸費用として認定登録料二万五千円、入会金が一万八千円、年間費
一万五千円の合計九万八千円もかかります。そして、通信教育(十一万五千〜十五万五千円)もあります。

 そのうえ、受講料四万九千円で「酒匠」という「きき酒師」「焼酎アドバイザー」の上位資格もあるそうですが、それは<日本酒、焼酎の「専門きき酒師」とも言える存在>だそうです。
ということは「きき酒師」「焼酎アドバイザー」に問われる利き酒能力ってなんなのでしょう。
 「日本酒学講師」というのもあり、酒類に関するカルチャーセミナーなどの講師をやったりすることができるそうです。(受講費用四万九千円、受験料一万八千円、
認定料金三万五千円

 認定料まで払って、こんなもん取ってどうなるんでしょう。

 それ以外にも、フードディスカバリー株式会社というところがやっている「 日本ベジタブル&フルーツマイスター協会」はいわゆる野菜ソムリエ(正式名称:ベジタブル&フルーツマイスター)の資格認定機関だそうです。

それぞれ、
ジュニアマイスターコース
受講料十三万三千三百円

マイスターコース
受講料十五万五千四百円

シニアマイスターコース
<野菜・果物を通じて社会で活躍するためのコースです。>
受講料
三十五万七千円

 すみません。<野菜・果物を通じて社会で活躍するためのコースです。>って、私には理解不能です。なんで、三十五万も払って、こんなもんとらなければならんのでしょう。

それ以外にも

ベジフルビューティーベーシックコース
合計十万八千円

ベジフルビューティーアドバンスコース
合計十三万六千五百円

 このフードディスカバリー株式会社は、まだまだやってます。

調味料ジュニアマイスターコース

調味料マイスターコース
受講料六万八千円

受講料十二万六千円
日本固有の調味料である砂糖、塩、酢、醤油、味噌の魅力や効果を楽しくわかりやすく語れる人材の育成講座
ホームパーティースタイリストコース 受講料八万八千円 パーティーという「集いの場」を通じて、人と関わる喜びや感動を表現。"おもてなしの心"を育み、それを次世代に継承できる人材の育成講座
ジュニア食育マイスターコース 合計十四万八千円 次世代に日本のよき伝統である食材や文化、しつけ、サイエンスを教育する食育の実践者養成講座
ジュニア・カレーマイスターコース 合計九万八千円 食卓で馴染み深い食べものであるカレーの魅力を広く伝えることのできる人材育成講座
ジュニア・ブレッドマイスターコース 合計十二万六千円 パンを楽しんでいく社会を創造していくことを目指す「パン食文化の伝道師」育成講座
ジュニア和食マイスターコース 合計八万八千円 日常的に和食を楽しむ社会の創造を目指す「和食の伝道師」育成講座

 しかし、すごいです。ジュニア・カレーマイスターコースとは、「マイカレーを作れるようになる」ことをゴールとしているそうです。その上のカレーマイスターコースとは「カレーの魅力を伝えることができる」ことをゴールとしているそうです。野菜ソムリエなんて、市場で働いている人たちはみんなシニアソムリエではないでしょうか。

 野菜があるなら魚だってと思って、検索したらやっぱりありました「日本おさかなマイスター協会」
http://www.osakana-center.com/meister/advisercourse.html
おさかなマイスター・アドバイザーコース
全十一講座二十二時間、受講料十二万六千円(試験料・消費税込み)
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魚介類を賢く購入、おいしく食べ、その知識を周囲の人に普及していくためのコースです。

 いくら、資格好きの日本人といえども、個人で酒を飲む、野菜を食う、コーヒーを楽しむ、調味料を使う、ホームぺ−ティを開く、パンを焼く、魚を買うのになんで資格が。資格商法といわれるものが極まった感があるように思うのは私だけでしょうか。

 あほらし