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Mr酵母くん(自称日本酒通)

文責はすべて、酒たまねぎや店主の木下隆義にございます



自称日本酒通襲来
3月20日水曜日 晴れ △

 いやはや、あのアホの辻元清美が週間新潮の記事でにぎわしていますが、当店には、お客さまの紹介とかいう自称日本酒通の「H」さんとかいう石川県出身の公務員の方がいらしてくださいました。
 金チャンが友人のSさん、SSさんと来店。おきのどくにその自称日本酒通と遭遇。いや、ラッキーと言うべきかもしれません。
 その「H」という人は店に入ってくるなり、店中の空瓶を次から次に手に取ってはゆっくりと見て、中々席に着こうとせず、酒の品定め。
 (おのれは、以前テレビで見た事のあるあの悪名高い居酒屋研究会か。『テレビで見た時は居酒屋研究会の連中は初めての店にいってそうやっていたのです。』)


 「新酒は何があるの」
 今年の酒は松の司の純米吟醸あらばしりと磯自慢の多田信男の2つです。
 「なんだ、新酒はそれだけしか無いの。今の次期で新酒をおいていないとは。ははー、あんたは熟成酒が好きなんだな。」
 別に、そんな事はないとおもいますけど・・・
 そういいながら初亀の大吟醸3年古酒を最初に注文。
 当然、自称日本酒通に多いお約束事である飲む時にズズッズズッ、グチュ、グチュとず〜と五月蝿く音をたてて飲む。これは自称日本酒通の必須事項です。
 「この杜氏の瀧上秀三の家知ってる?」
 知りません(なに言ってんだこいつ)
 「蔵にいっても、杜氏に会える人とそうでない人がいるから」
 そうですか。(なに言ってんだ、このバカ)
 「いろんな蔵に造りの時は必ずいって、10日めのタンク、15日めのタンク、20日めのタンク、30日めのタンクと酒の変化を必ず利くんだ。」
 何か意味がありますか
「その年の酒の変化を利くんだよ」
 すごいですね(だからどうした)
そこで金チャンが、「あんた、お役人だろう。」
「そうだ。」
 金チャン「そんな顔してる。」(おい、おい)
 松の司あらばしり、磯自慢多田信男を飲む。
 「おれは酒を飲んで30年、酒を始めて7年になる。この店にぜひ置いて欲しい酒は天狗舞だな。」「梵は知っているか」と宣い、

「静岡だったら、どうして開運を置いて無い」

(置いてるワイ。今出して無いだけじゃ、このボケが!!と心の声)


「よく、東一にたどり着いたな。たいしたもんだ」
 そうですか。(おまえみたいなバカに誉められても・・・・だいたい、酒を始めてってなんだ。)


 「酵母による違いがわかるか。アルプスはどう思う」
  別にいいんじゃないですか
 そして、蘭奢待を飲みながら
 「アルプスは良く無い。飲めばすぐわかる」

 (旨いといってアルプス酵母の蘭奢待を飲みながらいっているあんたが一番わからないみたいだけどと心の声)


 「この店の酒は14号(金沢酵母)が主だな、アルプスは置いて無いだろう」
 いいえ、9号(熊本酵母)です。金沢は今日の酒のメニューの中では松の司だけです。(今お前が飲んでいる蘭奢待はアルプス酵母だと心の声)


 金チャン友人と帰るが、金チャン一人だけ恐いもの見たさに舞い戻る。(気持ちはわかる!)
 大台さん来店。
 醴泉正宗を大台さんが、注文。
 この酒が、750キロタンクで仕込んでいるという話しになると、横から
「そんな小さいタンクは試験仕込みなのか。普通は1500とか3000だろう。そうか、1500で、750しか仕込まないのか」
と訳のわからん事をいう。
 いいえ、私の知っている蔵元さんは750キロタンクで仕込んでいる所がいくつもあります。
「おれは、そんな小さいタンクは知らない。間違いだろう。」
 あんたが、知ってても、知らなくても関係無いだろうと心の声。
 大台さんの同僚であるSさんがお二人で来店。
 そのSさんにいきなり
 「酵母による酒の違いがわかるか」と宣う。
 かってに言ってろ。わからんのはおのれじゃと心の声。

 その後
「タバコを吸ってしまった。タバコを吸うと4時間は舌がダメになるんだ。しまった」
 かってにどうぞ。
 最期に美丈夫のうすにごりを飲む。
「なんじゃ、この酒はガス抜きしてないじゃないか。どうして保存しておくのだ。この酒はおかしいじゃないか。」
 おかしいのはおのれじゃとまたも心の声。
 会計
 5890円です。
 「明細は」
 酒5杯とお通し、おつまみです。初亀、松の司、蘭奢待、美丈夫、え〜とあとは、え〜と・・・・
「そら、4杯しか飲んどらんだろ」
(このくそえらそうにと思いながらも、酒で頭がウニで思い出せない・・・)
 いや、あと一杯はえ〜と

そこで
 「磯自慢」と大台さんから神の声!!


 そうです、磯自慢でした。純米吟醸多田信男!(ホッ、よかった)

 
 ムスッとしてこのバカは帰りました。


 まあ、お客さまは酒のつまみにする事ができてよかったとおもいます。それなりの存在価値もあるというものでしょう。


この「H」という男はあのワインの
世紀末のオオバカ野郎で登場したのと同じぐらいバカですね。

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