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WiLLと岡留安則

二つの見方
平成18年8月10日木曜日晴れ ○

 売国奴列伝にも登場しているが、WiLLという雑誌に岡留安則氏が「沖縄・アジア放浪日記」と題したエッセイを書いている。その九月号には岡留氏は
<北朝鮮によるミサイル発射に対する各国の反応が興味深かった。もっとも、滑稽だったのが、わが日本国だ。北朝鮮のミサイル発射は失敗だったなどという当初の不正確な情報が流れていた段階で、安部官房長官は「待ってました!」とばかりに万景峰号の入港禁止に踏み切り、額賀防衛庁長官は「先制攻撃論」まで検討すべきと発言。この発言にには対北朝鮮タカ派路線で次期総理を狙う安部官房長官や「オレもまだ総理候補だ!忘れないでくれ」といわんばかりの勢いで麻生外相も早々に容認発言。
略)
 興奮した日本政府は、国連の安保理で北朝鮮制裁決議をするように、アメリカとともに緊急提案。しかし、ミサイルを沿岸部分に発射されたロシアも面子を潰された形の中国もいたって冷静で、制裁決議をたしなめて議長声明で十分という姿勢。
略)
いきり立った日本はまたもやハシゴをはずされて、一国孤立。あげく、韓国やロシアからも「日本政府はヒステリーにならないように」と釘を刺される始末。
 今回の事件ではっきりしたことは、日本政府も外務省も外交能力がなさすぎることだ。安保理決議となれば、中国やロシアの同意が絶対必要にもかかわらず、相変わらず靖国参拝なぜ悪いとバカのひとつ覚えを繰り返す小泉首相。アメリカにくっついてさえいればアジア外交も万事うまく行くという外務省の信じ難き妄信。こんな低国・ニッポンの迷走をもっとも笑っているのは、北朝鮮と案外アメリカなのかもしれない>
と書いています。(WiLL 平成十八年九月号 P145)
 さすがというべきでしょうか。かって、衛星放送の見れる時代だから、北朝鮮の人たちも自分達で判断できるみたいな発言をしただけのことはあります。岡留氏は我が国が北朝鮮に制裁発動させたことがよほど気に入らないようです。

 WiLLの同じ号で、勝谷誠彦氏と日下公人氏との対談では両氏が今回の日本の外交を
<日本は初めて外交らしい外交をした>勝谷氏
<蔭の主役は日本>日下氏

 「諸君」平成十八年九月号 中西輝政氏
 <ようやく真に「日本外交」という名に値する外交を見た思いがする。>

 まあ、同じものでも随分見方が違うようです。


 

平成17年3月15日火曜日晴れ △
 あの有名編集者の花田紀凱氏責任編集という雑誌が今年一月に創刊されています。創刊号は総力特集が「厄介な国 中国」そして今発売中の号は「朝日新聞を裁く」と題しています。
 勝谷誠彦氏の連載コラム「築地をどり」は笑わせてくれますが、同じ連載で、前「噂の真相」編集長だった岡留安則氏のコラム「沖縄・アジア放浪日記」はひどいものです。
第一回目のコラムでは梁石日氏の原作を崔洋一監督、北野武主演で撮った映画『血と骨』について、北野武演じる在日の高利貸しの主人公について岡留氏はこのように書きます。
「そのすさまじいまでの暴力性と強欲ぶりには唖然とさせられてしまう。凡庸な日本人には
理解不能なキャラの背景には、在日韓国人に対する日本社会の差別と抑圧があったということなのか」
 在日朝鮮人の暴力性と強欲ぶりが、どうして日本人社会の差別と抑圧とに結びつくのでしょう。岡留氏は朝鮮人は悪く無く、すべて、日本人が悪いと思いたいようです。

 岡留氏の考え方は、今、発売中のWiLL2005年4月号の同コラムで、知覧の平和記念館を訪れた時のコメントにもよく表れています。
以下引用
<いまでこそ、イラクやパレスチナの自爆テロを非難する立場に立つ日本だが、かつては
神風特攻隊という名の自爆テロの元祖・本家みたいなものだったのである。この地を訪れたのは初めてだったが、展示物の多さもあって途中で気分が悪くなるほどの衝撃だった。
 特攻隊員の手記の中には「九段(靖国)であおう」「天皇陛下のために」といった辞世の手紙も見られ、この戦争の本質と特攻隊員たちの心情が垣間見えた。
 小泉総理の靖国参拝を違憲と訴えていた裁判で、つい先ごろ、沖縄地裁が違憲判断を巧妙に回避して、「小泉無罪」の判決を下した。
 略)
米国と軍事一体化を進める小泉総理が、
「靖国参拝は法的にもなんら問題はない」と開き直る姿が目に浮かぶ。特攻の英霊たちよ、今こそ怒れ!といいたい気分になった。
引用終わり

 特攻隊員の方々の遺書などを御覧になり、このような言葉が吐けましょうか。逆に、この岡留氏に対して特攻隊員の英霊が怒っていると思います。

 まだ、わずか四号でしかありませんが、この雑誌には売れればなんでもいいやという「ダカーポ」と同じような臭いを感じるのは私だけでしょうか。




(北朝鮮の人民が洗脳されているのでは?との問いかけに対して)
「だけどこれだけ衛星放送が発達した時代ですから、受信しようと思えば昔と違って世界の情報が色々入る時代です。
それでもなお、今の体制を北の人たちが選択するとすれば、僕らがアメリカふうに政治システムにクレームをつけることがないという立場です。」
「週刊文春」1991.12.26日号

北朝鮮の一般の人々が自由に衛星放送を見れる・・・・・アホ過ぎる。


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