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藤原彰
平成17年9月19日月曜日くもり ○
昨日行った古本市で350円で購入したあの藤原彰氏の著書「体系・日本歴史6日本帝国主義」日本評論社刊は、巷でよくいわれているように本当に「朝鮮戦争は韓国から攻撃した」などとアホな事を書いてあるのかを知りたいためだけに購入。
今日、早速読みました。でっ、結果は・・・ホンマにそのとおりのアホなことを書いてありました。
アホというよりあまりにもお茶目な文章を引用させていただきます。
以下引用
「六月二五日、三十八度線全線にわたって韓国軍が攻撃を開始し、戦線が開かれた。二六日北朝鮮軍は反撃に転じ、韓国軍はたちまち潰走しはじめた。アメリカは直ちに韓国援助を声明し、早くも二七日には在日空軍を朝鮮に出動させ、一方第7艦隊を台湾海峡に出動させて中国の台湾解放を妨げた。二八日、ソ連代表欠席の中の国連安全保障理事会は、アメリカの要求通り、北朝鮮を侵略者として武力制裁を決議した。この決定に先立って、マッカーサーは在日米軍の全面的出動を命令していた。
朝鮮戦況は、米・韓の予想とは反対に、民衆の支持を得た北朝鮮軍が圧倒的に優勢であった。
急拠赴援した米軍も、韓国軍同様潰走し、日本を空白にして在日米軍を根こそぎ投入したが、八月末には釜山橋頭堡を辛うじて維持する状態まで追いつめられた。しかし、米国からの増援軍の到着によって、戦線の背後仁川に上陸、圧倒的な海軍、空軍の支援の下に北進して、北朝鮮を焦土としながら中国国境に迫った。十一月中国人民義勇軍が参加して戦局は再び逆転し、米軍は敗北して後退し、一九五一(昭和二六)年に入ると、おおむね三八度線で、戦線が膠着状態となった。*
以上引用終わり
「体系・日本歴史6日本帝国主義」藤原彰著 日本評論社刊 p229〜230より
このアホ本は北朝鮮が南朝鮮兵に変装させた特殊部隊31名をソウル青瓦台にある大統領官邸に送り、大統領を暗殺しようとしてすんでのところで発覚した「青瓦台事件」のあった1968年に出版されている本です。
<六月二五日、三十八度線全線にわたって韓国軍が攻撃を開始し、戦線が開かれた。>
という有名な箇所だけでなく、
<二六日北朝鮮軍は反撃に転じ、韓国軍はたちまち潰走しはじめた。>
<一方第7艦隊を台湾海峡に出動させて中国の台湾解放を妨げた。>
<民衆の支持を得た北朝鮮軍が圧倒的に優勢であった。>
<北朝鮮を焦土としながら中国国境に迫った。十一月中国人民義勇軍が参加して戦局は再び逆転し、米軍は敗北して後退し>
と随所に社会主義の赤い軍隊は正義の軍隊という藤原氏の思い入れたっぷりの箇所がでてきます。
ちなみに、今は誰も信じていない南朝鮮から攻撃を仕掛けたという根拠として、
以下引用
* 米・韓国側は、北朝鮮側が先に攻撃をしたと主張しているが、攻撃が韓国側によって準備され徴発されたことは、当初アメリカの新聞、通信によっても報道された。米人ジャーナリストによる、ストーン「秘史朝鮮戦争」コンデ「朝鮮戦争の歴史」二巻などには、いずれもアメリカ側の材料によって、米韓側の陰謀であることを立証した。後者は三部作「アメリカは何をしたか」の一部で、朝鮮戦争の最も詳細な研究であるが、アメリカで出版できず、昭和42(一九六七)年、日本で発行された。
引用終わり 同書p230
まあ、こんなアホな事を平気で書いている人間を師と仰いでいる反日学者の林博史氏等の程度がよ〜くわかりました。