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TBSテレビ「はなまるマーケット」のクイズのうそ
5月8日火曜日 雨 
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 随分前にテレビでやっていたそうですが、うそ、間違いの連発のめずらしいクイズです。アホな利き酒師の連中が監修するとこういった事になるというお手本のようなものです。
 問い)日本酒に関する問題で正しいものに○、間違っているものに×をつけて下さい。
シャンパンのように炭酸が入ったお酒を発泡酒といいますが、日本酒にも発泡酒がある。
正解は『○』です。
日本酒も製造工程で炭酸ガスを吹きこんだものが「発泡清酒」として販売されています。一般にはアルコール度数が低く、甘口のものが多いです。

 嘘です。製造方法はそれだけではありません。美丈夫などのように瓶内二次発酵により発泡性をもたせたものもあります。そのため、今年の美丈夫は瓶詰めされたあと、炭酸分がでるまで約一月間当店に送って来ませんでした。だいたいシャンパン製法自体が、瓶内2次発酵による発泡であり、ガスを後で加えたシャンパンはないでしょう。安いスパークリングワインの造り方の事をいっているのでしょう。だから、安いスパークリングワインのような造りをした日本酒しか知らない連中なのでしょう。また甘口、低アルコールだけでは無く、辛口でアルコール度数が16〜17度の様な酒も多いのが当たり前です。

問い)日本酒は、純米酒、吟醸酒、本醸造酒など大きく3つに分けられますが、それは原料となるお米の種類によって決まる。
正解は『×』です。
日本酒は、「純米」「吟醸」「本醸造」などを表示する場合は、法律で所定の要件を満たさなければなりません。実は、これは米の精米の度合いと醸造アルコールを加えているかどうかによって決まります。このような条件で区分されるため、米の種類は日本酒の種別には関係ありません。
ちなみに日本酒は、食用の米とは違い、「酒造好適米」という日本酒専用の米で作られています。

 嘘です。日本酒の生産量のうち大部分をしめている普通酒にはいまでも食用米が多く用いられ、価格の高い酒造好適米は高級酒にほとんど使われる。
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問い)「純米酒」「吟醸酒」「本醸造酒」にはいったいどんな料理と相性が良いのでしょうか?それぞれの種類とそれに合う料理を1つ線で結んで下さい。
・純米酒(コクのある穀物らしい味わいが特徴)
・吟醸酒(華やかな香りが特徴、透明感のある味わい)
・本醸造酒(スッキリした味)
☆味が濃厚な料理(ウナギのかば焼き・豚の角煮)
☆味が淡泊な料理(白身魚の刺身・ホタテのワイン蒸し)
☆何にでも合う
正解は『「純米酒」→味が濃厚な料理、「吟醸酒」→味が淡泊な料理、「本醸造酒」→何にでも合う』です。

 嘘です。純米酒にも吟醸があり、本醸造にも吟醸がありますので、このわけ方自体がおかしいです。また、酒によって違いますので、こんな相性はおそらくアホな利き酒師とかいうのが監修したのでしょう。こんな問題を出す事自体間違っています。

Nチャン、王さんの店から御機嫌で来店。ヤマサン正宗の五年古酒の生を気にいったようです。N尾さん友人と来店。中落ち丼が好評。明日は河岸が休みなので飲む飲む。(河岸は月に二回水曜日がお休みです)



相変わらず
1月2日火曜日

 今発売の特選街という雑誌に第27回全国日本酒コンテストという企画を懲りもせずやっています。あの稲垣某大センセイ、立松某、あの自称日本酒評論家穂積某を師匠と奉る、船瀬某の三名が審査員をつとめる、とっても権威のある宣伝費稼ぎのばからしいコンテストであります。今月発売の本に上位入賞酒の宣伝が山ほど載ると思います。拒否するとどういう訳か、そのうち・・・・。でも、どういう酒があるのか情報として買ってみるのもいいと思います。酒の順位は信用するのかどうかお任せいたします。しかし、純米酒部門で、コメントとしてそれぞれの大センセイが『紹興酒の世界』『超濃厚色、甘味抜群』『色はカラメル、アメリカン?パワーに脱帽』とかわけのわからん評価している酒と『吟香味』『含み香優雅、まるい』『きれい!』とか評価している酒といっしょに比べられるものでしょうか。さすがに大センセイと感服。(ちなみに、さきのコメントは茨城の古酒、後者は佐賀の酒に対してのコメントです。)また、立松、船瀬の両大センセイは、米を磨き過ぎているとかコメントしているが、どこからこんな言葉がでてくるのであろう。まあ朝日山の得月のように23%とか磨いてたいして旨くない酒を造っているところもありますが、30%、35%の酒がどうして磨きすぎなのであろうか。いいかげんにこの企画もやめればいいのだが、宣伝費の入る良い企画なんだろうな〜。

怠け者
1月8日月曜日

 昨日はめちゃめちゃ久しぶりにスポーツセンターへいった為に、その反動で、今日は少し身体を動かしてもあっちこっちの筋肉が痛く、いかに普段何もしていないかよくわかります。
 今日は、ヒマでしたので李さんと昼間の新宿を歩いたのですが人の多さに疲れました。本屋に寄ってみると、あの四谷にある高くて有名なお店の御主人である日和佐省二さんが書いた『旨い酒』という本がまだ置いてありました。いろいろな酒の紹介も書いてありますが、そのうちいくつかは私も知っている蔵元さんでした。でもある蔵の紹介では『この蔵元さんの大吟醸を私ごのみのものにするのに、六年かかりました。○○ではこの蔵ならそういうお酒をつくれるんではないかと毎年通いつめたんです。だから、毎年できた大吟醸酒を送っていただけるようになりました。なのに、いや、これではうちにある大吟醸酒はもっとうまいものばかりだから、おたくのお酒が飲み比べられると損をするといって、本当によくなるまで置かなかったんです。よし、これならうちにおこうと初めてお答えしたとき、杜氏さんが、いままで私のことをあの野郎いまに見ていろと思ってがんばってきたんだとおっしゃいました。それだけに、私もこの○○の大吟醸酒には愛着があります。』とめちゃめちゃ偉そうな事を書いてらっしゃいますが、この本を読みましたかとこの蔵の方に聞いたところ『読んですぐに頭にきて、捨てました。』とおっしゃっていました。どういう訳か随分前よりその蔵元さんの酒は入っていないようです。日和佐さん、あんたやっぱ嘘はいかんです。嘘は・・・・。


みて来たような嘘をいい
12月23日土曜日
 七重さんがWINNDSというJALの機内誌をアンコウの事が載っているというので、持ってきてくださいました。りんぼう先生の『珍味珍肴帖』(ちんみちんこうちょうと読むそうです)というコーナーにこの林望という人が考えた鮟鱇のどぶろく鍋という料理が載っていましたが、この林という人は『鮟鱇というやつは、身はまあ三流の味の魚で、ただあの、肝と皮、それに軟骨なんぞが独特の風味を醸しているということになるのであろう。』と宣い、そのうえ『あんきもは、ちょっとファグラに似たところがあるゆえ、さる日本通のイギリス人に食べさせたことがある。ところが案に相違して、彼は、それをひとくち食って、ゲゲ、まずいと言い、決してフォアグラのようでないと断言した。』とありこの林という人物がろくなアンコウをくっていないことがわかります。
 当店では活けアンコウしか使いません。肝もその活けアンコウの肝と国産の上肝のみです。まず、七重さんも掲示板に書いてくださっていますが、アンコウの刺身はまずくはありません。美味しいです。空揚げなども最高です。アン肝も当店では何人もの外国の方が食して下さっていますが、まずいと言ったかたは一人もいらっしゃいません。先日いらしてくださったアンドレアさんはいままで食べたどのフォアグラより美味しかったとおっしゃってくださったほどです。
 先日、当店のお客様が連れていらして下さった方も『近所の魚屋さんから、アンコウの肝を毎年お正月用にキロ六千円ぐらいの北海道産の最高の肝を買うのですが、あの臭みを抜くのにはどうすれば、いいのですか?』とおっしゃったのですが、良いアンコウの肝は臭くありません。あとキロ六千円ぐらいだと最低クラスの肝しか買えません。国産の上肝だと多少の変動があるでしょうが、いまの時期だと競りで一万五千円ぐらいはしますので、六千円ぐらいではボストン産か中国産などでしょう。内臓から傷んできますから鮮度が大切なのは当然です。
 だいたい、高い物がありがたいと思っている有名人とか芸能人が、旨いもの良いものを食べて味がわかっていると思っているのが、おかしいのです。有名店が、必ず良い素材を使っていると思っている事もおかしいです。だからこの林望という人もろくなアンコウを食べていないから、こういった記事を書くのでしょう。当然この人の料理の説明でおかしい個所が何ケ所かでてきますが、こんな人の書いた記事ですからそれは仕方の無い事でしょう。


金チャン友人2名と来店、ムートン71を飲む、マロさん来店、Y村さん友人と来店

外国の酒事情
2月24日土曜日
 いま玉村豊男さんがまとめた本で『燗酒ルネサンス』という本が出ています。この玉村さんという方は『回転スシ世界一周』とかユニークな著書を多い方ですが、この燗酒ルネサンスもパリのアジア料理レストランで燗酒をたのむとボトルしか無いといわれてそれを注文すると、大吟醸のボトルをシャンパンクーラーの中に湯気がたっているお湯を入れて、それに冷蔵庫から出して来た純米大吟醸の四合瓶を湯にひたして飲まされたとか、外国の酒(日本酒)事情などが面白く楽しく紹介されている本です。ただ、高橋さんという宝酒造の方が燗映えの原理とかいうところで、アルコール分との関係で13〜15、1度の酒をくらべていましたが、当店にある酒はこんな低い度数の酒はありません。同じようにくらべるのならば、酒(日本酒)は原酒で出されている酒は18度以上もありますのでもっと広い範囲の度数をどうして比べないのでしょうか。また同じところで、純米酒、本醸造、上撰酒が燗酒として好ましい、大吟醸、吟醸、焙炒酒などは・・と書いてあったのですが、上撰酒とか焙炒酒などという名称をこの様な比較するところでだしてくるとはどういうつもりなのでしょう。上撰とかは特級、1級、2級などの等級廃しによって各蔵元さんが、かわりに金印、銀印、や特撰、上撰、佳撰などとつけている等級の代わりだけのものであるし、焙炒酒などにいたっては一部の大手の蔵元さんが製造している酒の一製法に過ぎず、この様な書き方をする事にこの高橋さんの宝酒造という大手の人らしさがでているように思います。この編者の玉村さんも所詮、TaKaRa酒生活文化研究所所長などと名乗っているかぎり大手の酒メーカーのひも付きからは抜けられないのでしょう。

傍若さん来店。ダブルI本さん来店。Nちゃん来店わんチャンの店へいそいそと・・・。


『買ってはいけない酒の本』編
 11月7日火曜日

久しぶりに棚の酒の本をいろいろみていたら、また出て来ましたくだらん本が・・・・。穂積忠彦超大先生と水沢渓大先生の狂書、いや共書で「これが究極の幻の酒だ」健友館というところがだしていますが、この本は最初から最後まで、千葉県にある酒屋さんのヨイショ本です。○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ある蔵元さんが、冗談で○○○○○○○○○○本醸造の酒を○○○○○○○○○○あったら○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○いくら銭のためでもこんなミエミエのヨイショ本をイイ年したおっさんが、書くかと思う本です。おそらくこのヨイショ本は、この千葉県の酒屋さんがいっぱい買ったでしょうから、発売しても赤字の心配はなかったでしょう。そういえば、新潟のあの有名なまぼろしの米の亀の尾の蔵元さんの写真集もずいぶん前に発売されましたが、その写真集は発売前から黒字だったそうです。くだらんですよね。


すみません、久々の力作だったのですが、身内話しでやばいとある方々からお話があり修正させていただきます。11月9日の午後3時までに御覧になった方はラッキーということで、その後の方々は○○のところは想像して下さい。

古酒
 11月14日火曜日

先日、古酒入門という小学館が出している本を購入いたしました。いろいろな蔵元さんを丁寧に取材してあり楽しく読まさせていただきました。しかしこの中に取り上げてある蔵元さんの中に、岩の井(千葉県)、綾菊(香川県)というの古酒を語る上では普通だったらはずしはしない蔵が抜けていることが残念でした。岩の井さんは当店に昭和46年古酒があったように、アホな連中が古酒、古酒と騒いでくだらん値段をつける随分前から四合瓶でしっかりした味の十五年古酒などを一万円以下(七〜八千円ぐらい)で出している蔵元さんです。綾菊さんは金賞酒などを、十五年古酒などとしてこれもずいぶん前より出している蔵元さんです。この本には最近古酒を始めた所なども随分載っていましたが、義侠のように二十年以上の膨大な純米大吟醸の原酒を冷蔵倉庫にて年代別にストックしてあり、その酒のブレンドという他の蔵とは違うかたちでの酒に対しての取り組みをして慶とか妙などというブランドを生み出している蔵もあり古酒の世界も多様化してきていて今後もっと楽しめるようです。まあしかし、ただ古いというだけでくだらん値段をつけている蔵元が多すぎます。骨董と違いますので古ければいいもんではないはずです。骨董も古ければいいわけではありませんが・・・・。東力士の二十年は四合瓶で五万円だそうです。菊姫も一升瓶で五万円の酒をだしています。どちらも随分前に居酒屋さんで大層な値段で飲んでがっかりした事があります。そういえば、岐阜の方の熟成と劣化を勘違いしているひどい古酒で有名な蔵元さんは、つぶれた蔵に残っていた古い酒を買ったとかずいぶん前に聞いた事があるような無いような・・・・。はて?

でもまた、身内話しで電話がありそうで・・・・。まっいいか!

またまた
11月30日木曜日

 Mさんが持って来てくれたダカーポという雑誌に『この日本酒がすごい』永久保存版とかいってくだらん記事の特集が載っています。日本酒通がおすすめお気に入りの酒というところでは、石川さゆりさんが、菊姫の古酒である菊理媛(くくりひめと読ませるそうです)という一升五万円もするとっても不味い酒をすすめてくださっています。高いから喜ぶ人ッて結構おおいです。キキザケシの山同敦子さんは、あの不味さでは常に首位独走の神亀三年熟成酒をおすすめで『芳純な辛口の純米酒で、ドスンとした切れ味。ただ、日本酒を飲みつけていない方はびっくりするかもしれませんね。コウジの造りがしっかりしていてなよなよしていない。骨太で、迫力がありますから。』と私のような凡人にとって難解極まりないお言葉を並べられるあたりは、さすがはその鋭い舌と確かな感性であの天下の一流くだらないグルメ雑誌ダンチュウによく酒の記事を書いてらっしゃるだけの事はあると脱帽。でも凡人なりに無い頭で理解をさせていただくと、これって単なる造りが悪くって、切れの無い上に雜味の多い酒という意味でしょうにと、恐れ多くも思ってしまう凡人の私でした。食と酒のナビゲーターとこの方の肩書きがまたすごい。この人にナビゲーターをまかせておいたら、すぐに座礁して100%沈没は間違い無さそうです。オオ恐〜。あと、藤田千恵子さんも、神亀槽しぼりかめ口をすすめていらっしゃいます。『春先のしぼったままの新鮮さを楽しんでもよし、瓶内で寝かせてもよしのオールマイティなお酒』だそうです。確かにまずい酒ではこれ以上の酒を探すのは難しいのでそういう意味ではオールマイティでしょうが、ちょっと辛いでしょう。そのうえ『いい意味で発酵途中のもろみのにおいがするというか、うま味のいろいろな要素が感じられて非常に力強い。この力強さがあるため、種類によってはヤギのチーズにも合います。』と教えてくださいますが、この方も雜味とうま味を勘違いしているのではと思います。不味い酒にあう料理は絶対にございません。同じページにあのキキザケシの元凶の商売人、木村克己ソムリエ大先生も載っていましたが、『掛けしぼり』という私も飲んだ事のある酒が、おすすめでこの酒はいい酒とおもいますが、その酒に何と『わずかに軟水を足すと、白身の魚、冬野菜に合う。さらにもう少し水で割ると、酸味とうま味が前面に出てきて、お豆腐なんかにぴったりです。』とのたまわっています。ふ〜んここまで言うかという感じです。原酒に加水して製品として出す場合、どのぐらい加水するかを蔵元と杜氏が決めていますが、ほんの少しで大きく酒が変わります。それをこんな感じで書くかこのバカと言いたくなります。
 デパートでの酒の売れ筋を書いていますが、やっぱりというか、当然というか、そんな酒がずらりとならんでいます。神亀が売れ筋のトップにきているのも凄いですが、特に浦霞の禅というひどく不味い酒がまだ売れているのにはびっくりです。浦霞にはもっと旨い酒もあるのによりよって、あんな不味い酒をわざわざ飲む人の気が知れません。随分前に当店のお客さまがいらして下さった時に連れいらした方は当店の酒を飲んだ後に『今度お前に、日本一の酒を飲ませてやる。』その酒の名前が浦霞の禅だと聞いた時には、おもわずズッコケちゃいました。そもそも日本一なんて酒は無いと言っているのに全然聞く耳を持たずに『コンテストで日本一になったんだ。』そんなコンテストなんて、どっかの出版社がやっているくされコンテストだろうに・・・。後日H酒店さんと西大島の与兵衛寿司で酒を飲んでいる時にその話になり『日本一の酒だとアホが言っている酒はなんだと思う。三銘柄で当てたら、今日の代金は俺が持ちますよ。』と言って賭けをした時に、『絶対にあんな酒と思わない酒ですよ。』と余計な事をいってしまい2つめで当てられてしまいその日の飲み代を出した記憶がありますが、まあそれほどみんなが認めるのメイ酒です。同じ蔵元のもっと旨い酒では無しに、まずいあの酒があんなに売れているのは酒造業界の七不思議の一つでしょう。
 相変わらず、東武デパートでは日本でただ独りの日本酒プロデュサーという訳のわからん人の酒が売れているそうです。やっぱりデパートでは酒(日本酒)は買わんほうがよさそうです。

当店などでは酒いわしや時代より、お客様に好評の発泡酒(当店では美丈夫)の事を、よりによって二年ほど前に発売された一の蔵の『すず音』が先駆者と紹介しているあまり酒の事を知らない酒屋も載っています。

今回は思わずリキがはいってしまいこんな長文になってしまいました。


不誠実
                       10月4日水曜日

 昨日、高田馬場にある本屋さんにいってぶらぶらと立ち読みをしていたら、ずいぶん昔に酒いわしやを載せて下さった本で、太田和彦さんの東京の居酒屋という本がまだあり、アララと思って手にとってみると、なんと今年1月に第9刷もしているではありませんか。もちろん、もう5年も前に無くなった酒たまねぎやもそのまましっかりと載っています。この草思社という出版社は、この本には数十軒も載っているわけでも無いのに増刷するときに、チェックぐらいしないのでしょうか。この本を買った人はその本の記事のその何%かには、もう価値が無い情報を買っているわけです。買った時点で役にたたないとわかっている情報をたとえ数%といえども平気で売付けるこの草思社という会社の不誠実さを感じずにはいられません。
 昨日は遅くになり竹内さんが、来店。まぐろと鯛と、今日だったらやっぱり初亀の出品酒で、ドンチャン。残りの義侠60BYの30%を飲んでみてみると、今はむつかしい状態にありもう少しおこうということになった。蘭奢待と磯自慢は相変わらず安定感があり、今飲んで美味しいと思う。でも、今日飲んでみた酒のなかで酔鯨の出品酒が、開けて時間が経ち過ぎて劣化してしまったのは残念でした。今日は新しい瓶を開けなければハアー・・・。

うそ
                       9月26日火曜日

 今日は酒関係の古い本をガサゴソと引っ張りだして見ていたら、やっぱり色々と出てきました。笑える事が結構ありましたがそのうち一つを御紹介させていただきます。
 居酒屋大全という本の究極の酒に会うという文章。神亀という銘柄の酒を造っている埼玉のある蔵元は、その文章を書いた女性ライターさんのFさんいわく『醸造業会の切り札』といわれているそうであるが、だれがいっているのだ、うそいうなと言いたい。神亀という酒を造っている埼玉県のその蔵元の事を,世間で旨いといわれている蔵元さんたちは、けなしすれこそほめているのを一度も聞いたことは無い。旨いと言っている味盲なマスコミ連中はずいぶんいるようですけどね。純米純米といっても不味い純米は三増酒に劣ります。それを、ただ何もなしにその酒を絶賛する無責任さはいやになります。こういった文章を読んで、その酒をあわてて買いにいく人も多いと思います。そしてやっぱり旨いといっているおめでたい人も多いのです。

5月13日土曜日               一番良いワインの本はわかりませんが・・・                  
今日久しぶりに本棚をゴソゴソやっていたら随分前に、S社の松岡さんから面白い本ですよ、といただいた本がありました。なにが面白いのか?というと、。自称酒類評論家である稲垣真美氏が書いた『ワインの常識』というでたらめな本なのですが、一番良いワインの本はどの本かは、ちょっと解りませんがその逆の本である事はすぐわかります。わたしはいただいておきながらなんですが、みなさん立ち読みより買われることをお薦めいたします。ロマネコンティをフランスのレストランで六、七千円でフィロキセラ以前のを注文しようとしたら、ウエイトレスにそんな高いワインを注文するのはばかだと注意されただとか、(ロマネコンティのぶどうの樹は1945年に収穫後植え変えられています。いくらフランスでもその値段で注文できるはずない)。またそのフィロキセラという害虫についてもフィロキセラよる虫害とかフィロキセラ菌とかでたらめな箇所が軒並み出てきて3億5千回は笑えます。本人は日本酒の審査員をやっているというので、日本酒の造り方までワインの本であるこの本に書いているのですが、それがまたすごい。『精米すると心白という蛋白質の部分が残され・・』とか(心白として残るのはでんぷん質です)自称酒類評論家とかいっている連中はこんなものです。もっともすぐその後で、山本博さんに『ワインの常識の非常識』という本を出されましたが、ぜんぜん懲りてないでしょうなあ。だいたい審査員をやっていると言っていたのは、ある出版社の特選街といった雑誌の事だと思いますが、いろいろとよからぬ噂も聞こえます。

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