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利き酒師とは一言でいえばバカ!

そんなになりたいかあんなもの!

     金を溝にすてるようなもの。 

文責はすべて、酒たまねぎや店主の木下隆義にございます


   

           12年5月13日土曜日
 最近利き酒師と名刺にかいて喜んでいる輩が結構います。時々雑誌のお店紹介などで、プロの利き酒師がいる店などと紹介されていたりしますが、プロの利き酒師などというものはいません。いるのは、ただ銭を払ってその資格を買って(受講料、受験料、認定料、年会費までとられて)喜んでいるあほな連中だけです。よく蔵元さんに行った時などそういった人達が来て本人は色々と難しい話しをしているつもりで、あとで蔵元さんや杜氏さんからばかにされていたりします。商売ですから知識として酒の事を教えて、銭をとるのはいいでしょう。でもそこに資格という日本人が弱いものをくっ付けただけのものです。どこかの居酒屋さんか、酒屋さんでわたしが、利き酒師ですと胸を張っている人がいたら『へ〜すごいですね、利き酒師ですか。』と感心してあげましよう。あとで酒の肴になります。古酒利き酒師などもでてきて、古酒の数を飲めば認定されるなんて、地下鉄のスタンプラリーなみですなあ。うちのお客さんなんてみんな、その古酒利き酒師なれるんでしょうね。でもうちのお客さんは、そんなあほみたいなのは、いらんと言うとおもいますがね。十なん万円か払えばその利き酒師という資格が通信教育で買える、いや取れるらしいです。だいたい、世界で一番ワインのソムリエが多い国はどこだと思います?わが日本なのです。ああいった資格は取る事だけを目標にするよりも取った後の事の努力ほうが大切なのに、ソムリエの資格を取っただけで『私はソムリエですよ』というようなろくでもないアホな連中が多すぎる。だから全然ワインのサービスに従事していない人間でも取ってよろこんでいたりする。(本当は受験できないらしいが、取っている人が多いのも事実)

大吟醸は飲み飽きするか?   飲み飽きしません。
           
 8月12日土曜日
相変わらずアホのかたまりの利き酒師の連中は『大吟醸や純米大吟醸は飲み飽きするので、食前酒として少しだけ飲むのがベスト。』などといっていますが、そんな事は絶対にございません。ろくな酒を飲んでいない連中ですからしかたないのかもしれませんが、相変わらず嘘ばかり行っています。前にも書きましたが、利き酒師という資格は資格商法の典型の様なものですからこんなものを買って喜んでいる連中ですから頭の中身も想像がつきます。旨い大吟醸、純米大吟醸は絶対に飲み飽きしません。


大爆笑
2月8日木曜日

 本日当店のお客様よりある団体についての大爆笑メールをいただきました。
下記はその一部ですが笑えます。


『高知の○○○です。
どうしてもたまねぎやさんに言いたいなと思うことが
あって、メールしてしまいました。
というのも、十年ぐらい前に、仕事上やむなく?取材した酒と料理の
相性セミナーがあって、それ以来、仕事の名刺を出した関係で、
例のSという団体から手紙というか、マスコミ向けか?案内が来ます。
 今日も来ていて、驚いたのが、「第1回ビアアドバイザー」呼称資格
認定試験開催のお知らせと、同じく「第3回シガーアドバイザー」です。
もちろん「第7回ソムリエ・ワインコディネーター」も同封されていました
が、これには今さら驚きません。
よくよく見ると、ビア&スピリッツの資格が、内容充実のため
ビアアドバイザーとウイスキー&スピリッツ(仮称)に分かれたと
書いてありました。
それにしても、ビールやたばこまで、何でもかんでも資格にして、
(そうしないと食べていかれないのかもしれませんが)
いろいろうんちくを学んで、教えてもらわなければいけないものかと。
「第1回ビアアドバイザー」かと。あほかと。
受講費用一万八千円、ブラッシュアップ受講料一万二千円、
受験費用一万二千円ですよ。
ちなみに試験は一次筆記、二次テイスティング、三次口頭試問だとか。
この衝撃を分かち合っていただけるのは、たまねぎやさんしかいないと
思わずメールしてしまいました。』

ありがとうございました。
まったくなんでも資格として売り出す商魂の逞しさには驚きます。
ちなみにあるワインスクール関係の例を下記に書いておきます。

これはあくまで例ですのでいろいろ誤解(釣りのえさではありません)無きようにお願いいたします。あくまでたとえですから、ハイ・・・


日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)  日本酒、焼酎、飲食物
 日本ワインコーディネーター協会(JWA)  ワイン、ビール、スピリッツ、シガー
 パーティーオーガナイザー協会(JPOA)  各種パーティー、宴会
 日本レストランディレクトゥール協会(ADRJ)  チーズ、コーヒー、ティー
そしてそれぞれの協会においては下記のような資格を売って、いや修得する事ができます。
 きき酒師 SSI  
 ワインコーディネーター/ソムリエ ANSA  
 プロフェッショネル・デュ ・ソムリエ ANSA  
 ビア&スピリッツアドバイザー ANSA  
 シガーアドバイザー ANSA  
 チーズコーディネーター ADRJ  
 パーティーコーディネーター JPOA  
 食養管理士 SSI  
 焼酎アドバイザー SSI  
 コーヒー&ティーアドバイザー JPOA  
 メートルドテル ADRJ  


 すごいですよね、ワインの資格にもプロとそうで無いのとを作って、そのうえビールとスピリッツをわけてとどんどん増えていっている様子はまるで、大腸菌の増殖よりすごいエネルギーを感じます。
 書道、柔道などの段位のように練習の結果により上がって行くものですが、上記の資格は少々違うように思います。でも、所詮本人が満足していればいいのでしょう。
そこで、わたしも資格で商売を考えてみました。楽ですからとにかく。
※三増酒利き酒師。
(同僚と単なる赤ちょうちんのはしごに終わる可能性があるので注意を要す)
※から瓶アドバイザー&コーディネーター
(奥さんの単なる不燃物処理に利用される恐れがあるので注意を要す)
※おつまみコーディネーター
(旦那さんが、飲んべえの場合毎日の晩酌に単なる便利に使われるだけの可能性があるので注意を要す)
でも、何となく連中だと作りそうなのは、
かん酒利き酒師またはかん酒アドバイザーなどはいかがでしょうかね。
一台さんは泡盛アドバイザーというのがでてきそうとおっしゃっていましたが、アイスクリーム鑑定師とか何かおもしろいのがあったら教えて下さい。
とにかく笑えます。まあしかし面の皮だけは厚いですからあの連中は・・・

K田さんK平さん来店。Y田さん友人と来店。遅い時間になって一台さん。

お笑い売れ筋人気ランキング
2月20日火曜日

 先日の駅売りの新聞に池袋にあるデパートの売れ筋日本酒ランキングというのが、やっぱり売り場の利き酒師の人のコメントつきで出ていました
『                      
 1位 立山 吟醸    3000円    
    軽快な味わいが特徴。和食によく合う
 2位 大胆不敵 大吟醸 4850円    
    サラリとしながら味わいのあるバランスの取れた酒。洋食にもよく合う
 3位 天狗舞 山廃吟醸 5000円   
    芳醇でふくよかな味わい。和洋食どちらにもイケる
 4位 上昇気流 吟醸  1400円(4合)
    ほのかな香り、やさしい口当たり、フルーティで女性に人気
 5位 三千盛 純米   2900円   
    飲むほどに味わいのます辛口の酒
高級酒だけあって価格は高額だが、本当にウマい酒なら財布のヒモがゆるむようだ。』
と、以上のコメントでしたが、みなさんはお飲みになりたいのはどれでしょう。
いかにもというコメントであります。和食に合う、洋食に合う、どちらにも合うという3つの酒のコメントがありましたが、このコメントにあとで無理やりくっつけたような不自然さを感じるのは私だけでしょうか。じゃ1位の酒、2位の酒、3位の酒の違いは何だと言った時に彼等が明確な答えをだせるとはとうてい思えません。

I田先生来店。ヒマなので飲む。忙しくても飲む。


ほー利き酒入門・・・・・ね。
 2月22日木曜日

 『利き酒入門』(重金敦之著講談社新書)という本がでています。ワイン、日本酒、ウイスキー、ビールまで網羅した利き酒の本ですが、その日本酒のページには淡麗とか日本酒度とかつけ香にいたるまでいろいろわかりやすく説明してくれていますが、この方はワインの方が比重が高いためにワインとの比較的な説明になっているところが多々ありますのは仕方ないとこでしょう。ただ残念な事にこの著者もろくな酒を飲んでいないのが文面より読み取れるのが残念です。たとえば,あの佐々木久子とかいう御仁が『大吟醸や純米吟醸のような特別の高級酒は、香りが高いので、料理には合わない。』というところに同感だといってこの著者は『いい酒は肴を選ばないのはワインも日本酒も同じである。大吟醸は食前酒として軽く一、二杯飲むのには最適である。しかし特に日本料理は、微妙な香りを生かす味付けが多い。そんな料理を香り高い大吟醸は邪魔する事がある。』と書いていますが、じゃあんたが好きなワインはどうなんでしょうと聞きたいです。香りがじゃまならば、水が一番料理にはあうでしょう。また、そのすぐあとで、『神亀は全量を純米で造っている出荷量千石以下の小さな蔵元だが、ここでは大吟醸といえども燗で飲む事を提唱している。純米古酒だから、お燗してもアルコール臭が鼻につくようなことはなく、熟成した味が楽しめるはずという自信があるからだろう。』と書いていますが、不味い酒はなにをやってもだめです。ちなみにこの蔵は少し前まで五百石ぐらいの造りの蔵元さんだったそうです。ずいぶん増えたんですね。
 純米信仰のところでも、『香りが命の吟醸酒は食事とともに飲むとなると、純米酒も同様になかなかむづかしい。純米酒は米のうま味が生かされた農醇タイプで、酸度も高く、まろやかな風味を持っているが、わたしの受け取り方としては、食事と一緒に飲むのは、一口にいってヘビーだ。』と書いて、本醸造を奨めています。『吟醸酒は香りがだんだんと邪魔になるし、純米酒は口の中がくどくなってくる。』と書いています。この事だけで、ろくな酒を飲んでいないのがよくわかります。そしてあのまずい神亀とかあの田崎さんがプロデュースしたシャトーディケムの古樽に酒を入れてすこし置いて、その不味い酒を平気で売っている達磨正宗などを詳しくとりあげているところでもその事を証明しています。いい酒は純米でも口のなかがくどくなど絶対になりませんし、吟醸でも料理のじゃまなどしません。でも不味い酒にあう料理はございません。

M口さん友人と来店。一台さん来店。T中さんボスと来店。バンブーさんの紹介で、I井さん大勢さんで来店。

外国の酒事情
2月24日土曜日
 いま玉村豊男さんがまとめた本で『燗酒ルネサンス』という本が出ています。この玉村さんという方は『回転スシ世界一周』とかユニークな著書を多い方ですが、この燗酒ルネサンスもパリのアジア料理レストランで燗酒をたのむとボトルしか無いといわれてそれを注文すると、大吟醸のボトルをシャンパンクーラーの中に湯気がたっているお湯を入れて、それに冷蔵庫から出して来た純米大吟醸の四合瓶を湯にひたして飲まされたとか、外国の酒(日本酒)事情などが面白く楽しく紹介されている本です。ただ、高橋さんという宝酒造の方が燗映えの原理とかいうところで、アルコール分との関係で13〜15、1度の酒をくらべていましたが、当店にある酒はこんな低い度数の酒はありません。同じようにくらべるのならば、酒(日本酒)は原酒で出されている酒は18度以上もありますのでもっと広い範囲の度数をどうして比べないのでしょうか。また同じところで、純米酒、本醸造、上撰酒が燗酒として好ましい、大吟醸、吟醸、焙炒酒などは・・と書いてあったのですが、上撰酒とか焙炒酒などという名称をこの様な比較するところでだしてくるとはどういうつもりなのでしょう。上撰とかは特級、1級、2級などの等級廃しによって各蔵元さんが、かわりに金印、銀印、や特撰、上撰、佳撰などとつけている等級の代わりだけのものであるし、焙炒酒などにいたっては一部の大手の蔵元さんが製造している酒の一製法に過ぎず、この様な書き方をする事にこの高橋さんの宝酒造という大手の人らしさがでているように思います。この編者の玉村さんも所詮、TaKaRa酒生活文化研究所所長などと名乗っているかぎり大手の酒メーカーのひも付きからは抜けられないのでしょう。

傍若さん来店。ダブルI本さん来店。Nちゃん来店わんチャンの店へいそいそと・・・。

おいおい
2月25日日曜日

SOCとかTSOCとかいうのを例の連中がやっております。SOCとは、SAKE ORIGIN CONTROL(サケ オリジン コントロール)の略称で、日本産清酒原産地呼称制度と呼んでいるそうです。フランスワインのAOC原産地呼称のまねで、建前は
『日本酒の持つ最大の商品特徴である生産地域による多様性(いわゆる地酒と呼 ばれるようなものでそれぞれの地域によって、その土地の風土や文化、歴史的背 景に根付いた特徴を持つお酒がある。)を保護し、かつその品質を消費者に対し て保証するという目的を持っているのです。 』と宣い、たとえば鳥取の場合を例にとれば、
<soc鳥取・製造基準>
* 原材料名  米、米麹
* 原料米   鳥取県産酒造好適米100%使用(五百万石、玉栄または強力)
* 精米歩合  50%以下
* 仕込水   千代川、天神川、日野川水系伏流水
* アルコール分 14〜15
* 製造規格  純米吟醸
<SOC鳥取・香りの基準>
全体的に穏やかなイメージの香り(ふくよかさを連想させる蒸し栗、くるみ、 ウエハース、パンケーキなど)を主体に、わずかに立ち上がるライチ、メロンの 果実香と、杉の葉や松葉の森林の香りが混在しています。
<SOC鳥取・味わい基準>
柔らかい甘味に爽やかさを与える酸味が加わり、上品なキレを与え、後半に感 じる心地よい苦みもドライなイメージを作り出し、軽快な味わいを醸しだし、ほ のかに残る旨味が柔らかな口当たりの印象を与える味わいになっています。

と米から水、香り味わいまで決めているいいかげんなものです。何でも銭にする連中が、 (日本産清酒原産地呼称認定委員会)といういいかげんな会をつくってこの会に認定された酒にシールを張る事ができるというありがたいものです。TSOCとかは同じ会がやっている伝統原産地呼称日本酒までなるとありがた過ぎて涙が出て来ます。しかし、ぶどうのように輸送のきかないものと米を同列に扱う神経を疑う。また香りまで決めるのもどうかしている。ようはなんでも金になればいいだけの話なのでしょう。しかしこんな連中に喜んで金を出す蔵元の顔をみたいものです。

うーちゃん、越後さん、塩月さん、ついでに大野さん来店。Oさん来店。H野さん来店。

世界きき酒師コンクール
1月19日金曜日

昨年の10月1日(日本酒の日)にお台場でSSI(日本酒サービス研究会酒匠研究会連合会)主催の世界きき酒師コンクール最終選考が行われたそうです。審査員はクイーンアリスの石鍋シェフ、六本木basaraの小山シェフをはじめソムリエスクールの副校長など。最終選考に残ったきき酒師は、basaraのフルコースに合わせた日本酒のサービスを競うそうです。料理に合わせたお酒を選ぶらしいのですが、まずい酒にあう料理はございません。酒は旨いかどうかが一番大切な事です。いろいろくだらんハッタリをいっているよりも、旨い酒をえらべるかどうかのほうが大切でしょう。
 
1月24日水曜日

 昨日はめちゃヒマでしたので営業中一台さんと秘蔵さんなどとインターネットをみていたら、SSIさんという団体がやっているコーナーをのぞいたら、一台さんが『焼酎の利き酒師の資格も作ってたりして。』と言っていましたらありました、ありました。さすがは天下のSSIです。何でもやりますという感じでした。
 その『焼酎アドバイザー』の説明も『最近密かにブームとなっている焼酎ですが、伝々』とありそのあとに『先入観と様々な情報が混乱するなか、情報に左右されず品質等の自己判断、本質が何かを見極める力が必要でしょう。』とあり,さすがですハイ、そして『焼酎アドバイザーは焼酎の基礎知識はもちろんの事、焼酎業界の現状、焼酎が身体に及ぼす効果等、酒類全般について学んでいきます。
酒類の本質を理解し、それぞれの焼酎の個性を活かして提供するサービスのプロフェッショナル、又、消費者に適切なアドバイスができる人材。それが焼酎アドバイザーです。』とやっぱものすごいです。
 まあ、たった一日の講習会費用、そして受験費用、認定料などなどでわずか6万円ですから、そりゃいろいろ大変でしょう。いやホント!ボランティアみたいなもんです。という人もいるでしょう。(おらんかな〜やっぱ。)
 そういえば随分前にどっか利き酒師の通信教育をやっているとこで、ビヤーアンドスピリッツテイスターとか何とかいう資格もあったような無いような・・・
 そういえば、何か古酒利き酒師とかいうのも聞いたような聞かないような・・・・
 そういえば、うちのお客さまの知り合いの方はいまや一万人以上も有資格者のいる○○酒師を受けようかなと思っていたら、何かどっかの団体の偉いさんと知り合いだったみたいで、受けてもいない利○○師に合格しちゃったみたいです。受けないのに合格とはものすごい事です。いやまったく。
 でもその人はべつに超能力者ではないと思いますけど・・・・イヤー凄いスゴイ!!

 ちなみにその資格は受講料、受験料、認定料などで5万5千円払って受験しなくても通信教育でも15万円ほどで買える、いや受けれるそうです。銭をどぶに捨てる人にお薦めいたします。


おもしろい話しを聞きました
                       7月5日水曜日
 先日、お客さまからおもしろい話をうかがいました。お客さまの友人が利き酒師を受験しようと、その話をしていたら、共通の知り合いの方が、その関係者でお偉いさんだったらしくて、その協会から、ある日に受験してもいないその資格の合格通知が届いたそうです。当人は目がテンになったそうです。
実話です。
利き酒師なんてしょせんこんなもんです。
資格商法なんて。

日本でただ一人の日本酒プロデュサーとは、はて?
            
7月17日月曜日
 
『わたしは、橋の上の番人のようなもので、わたしが通した酒は美味しい。』
これは、日本酒プロデュサーといっている輩が、随分前に知り合いと池袋の酒屋さん、デパートの酒売り場をブラブラと歩いているときに、偶然この人の講演とかを聞く機会があり、そこで言っていた言葉です。その時飲む事ができた酒で、一つも美味しいと思った酒は無かった。不味い酒ばかりで、酒にいやしい二人ともグラスの中の少しの酒が飲みきれなくて、お互いに相手のグラスに酒を捨てあいをしていました。
その人によると
 事前に、どの飲食層に売るのか、どの酒造好適米を使うのか、と事前にしっかりと日本酒の設計図を描き、あとは杜氏を信頼する。
出来上がった酒を利き酒して、内容が価格を上回っていればOKを出す。瓶の色、デザイン、ネーミングとすべてやる。
『親と子の関係と同じですから、名付け親にもならなくてはいけません。』とおっしゃって、そして数十のブランドを出しているそうです。
これは単なるプライベートブランドの事でしょ。そんなにおおげさなもんかいな。
 なに言っても、旨きゃいいですけれども、不味いうえにそんなくだらん能書きまでなんで聞かなきゃならんのです。
 池袋のデパートに専用のコーナーまで持っているこの人のもっと嫌いな所は、その酒のラベルに自分の付けた名前と蔵元の会社名だけしか書いてなくて、そこの蔵元のメインブランド名が何処にも書いて無い事です。自分の酒名がいくら有名になってもその蔵元の酒の名前は無名のままです。本当に蔵元とともに、そのブランドを育てるつもりであるならば、こんなひとりよがりな事はできないはずです。まあ、こんな人に酒を入れるぐらいの蔵元ですから、たいした蔵じゃないと思いますけれども。
 ハッタリだけでも、マスコミに載れば世の中こんなにうまく渡っていけるという見本の様な人です。だから飲み屋でこんな人の酒をお客に出している店はどう思って出しているのでしょうか。うまいと言ってありがたがって飲んでいる連中もどうかと思います。

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