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三階級制覇?

平成18年8月9日水曜日雨のちくもり △
 あの
WBA世界ライトフライ級王者(まあ、一応)の亀田興毅選手はよく日本人初の三階級制覇ということを言うが、亀田選手のいう三階級とはライトフライ級、フライ級、スーパーフライ級の三階級のことでしょうか。
 日本プロボクシング協会 の会長であるファイティング原田氏は一九六二年に十九歳でフライ級世界王者、一九六五年にバンタム級世界王者となりました。当時はボクシングの世界王者はフライ級、バンタム級、フェザー級、ライト級、ウェルター級、ミドル級そしてヘビー級のたった七人。世界中に七人しかいなかったのです。現在は十七階級もありメジャーな団体でもWBC、WBAの二つの団体がある。つまり世界王者は三十四人もいるわけです。
 ちなみに、原田氏が世界バンタム級王座に挑戦した時の王者は「黄金のバンタム」エデル・ジョフレ(ブラジル)。ジョフレの終身戦績は七十八戦七十二勝(五十KO)二敗四引分。ジョフレの二敗とは原田氏に負けたのみ。「hall of fame」で顕彰されている日本人で唯一のボクサー。一九六九年に三階級めとなるWBCフェザー級王座にシドニーで挑戦した時には、王者・ジョニー・ファメション(オーストラリア)から三度もダウンを奪ったにも関わらず十五回判定負けという露骨な地元判定。

 亀田選手は「日本人初の」とテレビで言っているようですが、比較できないでしょう。どうせだったら、五階級制覇でWBC、WBA統一王者ぐらいの大口をたたいてほしいものです。

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