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2度目の利き酒日本一 浜乃鶴酒造の相原さん
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全国各地から酒造りのプロが出場する「全国きき酒選手権大会」が二十三日、東京・西新橋の日本酒造会館で行われ、本県代表として参加した浜乃鶴酒造(安芸郡田野町)の杜氏(とうじ)、相原宏一郎さん(37)=同郡北川村野友=が優勝した。
三年前の同大会に続き二度目の栄冠を獲得した相原さんは横浜市出身。平成七年、浜乃鶴酒造の浜川尚明社長を頼ってコンピューター技師から転身。研究熱心さと真剣な姿勢で頭角を現し、入社四年目で杜氏を任された。
大会には、予選を勝ち抜いた二十六道府県の四十八人が出場。全国十一銘柄の日本酒を二度に分けて試飲し、制限時間十分で各銘柄を一致させるマッチング方式。相原さんは十一銘柄のうち九銘柄を当てた。
利き酒の県大会や四国大会では上位が常連の相原さん。「練習といっても全国の酒を飲み比べるわけではありません。要は味覚を感じ取る集中力をどこまで高めることができるかです」
微妙な風味が求められる酒造りは品質管理が命。味覚を研ぎ澄ますことが必要なため、相原さんは酒に限らず、料理も特に最初の一口に集中して味わうという。
相原さんは「利き酒は言葉で説明したり、科学的に分析するものではなく、『感じる力』だと思います。高知に利き酒ですごい先輩が何人もいるのは、そんな『感じる力』とも関係しているのではないでしょうか」と話している。
【写真】利き酒で2度目の日本一になった相原さん(東京都港区西新橋1丁目、日本酒造会館)