宰相の器、宰相の覚悟
本気で否定することの大事さ
10月27日火曜日晴れ△
<首相の任務とは、国家と国民を安泰せしめることです。そして同時に、戦争を仕掛けられても負けない安全の中で、国家を繁栄させることでしょう>
p五十
これは「宰相の器、宰相の覚悟」と題した論文の中で渡部昇一氏が書いていることです。
同論文で渡辺氏は「間違いは本気で否定せよ」として、「田中上奉文」というKGBが作成した偽書を我が国が本気で否定しなかったために、東京裁判でキーナン首席検事を始めとする検事側が作成した日本告発の骨組みが、この田中上奉文に沿って書かれている事を指摘して、我が国にとっていかにバカバカしい評判であったも、間違いは直ちに、必死になって否定して回らなければならなかったが為に、後々まで要らぬ火種を残すことになったと書いています。
WiLL 平成二十年十一月号P五十七
そして、現在の我が国首相の仕事として、平成二十年当時の安倍首相の業績を非常に高く評価しながらも「慰安婦問題」を大きな失策と指摘しています。
<日本の汚名である「従軍慰安婦」については、はっきりと否定しなければなりませんでした。
「従軍慰安婦」問題は、日本人からすれば「昔の戦時中の事であるし、皆、大変だったのだから、苦痛に思った人がいるなら謝ればいいじゃないか」と思うかもしれません。しかし、韓国からシナを経由してアメリカで騒がれた「従軍慰安婦」問題は「日本は二十万人の若い朝鮮の女性を拉致し、セックス・スレイブ(性奴隷)にした」という意味で非難されているのです。
これを明確に否定しなかったばっかりに、後々まで「事実」とされれば、どのような形で後世の日本にたたってくるかわかりません。非人間的な行いをした日本に対しては、何をやってもいいという情勢が十年後、二十年後生まれるとも限らない。
田中上奉文の例だけでなく、「南京大虐殺」というデマが日本に原爆を落とす口実の一部になっているらしい事を見れば、これが杞憂でないことがわかるはずです。
安倍氏は「日本にもいろいろあったように、世界にとって二十世紀は不幸な世紀でした」と言えば、アメリカも「そういえば我が国も黒人を差別していたなあ」と思ってくれると考えたのでしょう。そんなに甘くはない。
同じように安倍氏は、首相就任当初に国会で問われた祖父・岸信介の戦争責任についても、堂々と否定するべきでした。そもそも、あの答弁で徹底的に祖父の評判を正さなかったために、反日陣営に足元を見られたとも言えます。
事実に則さない評判は、首相自らの首をかけてでも徹底的に否定しなければなりません。>
WiLL 平成二十年十一月号P五十八
この渡辺氏の発言どおりになっている。それも十年、二十年後ではなく、今である。
慰安婦については 米国の出版社「マグロウヒル・エデュケーション」の発行する教科書の、記述などに問題があるとして、外務省は昨年末、同社に対して正式に是正を要請したが、同社はこれを拒絶している。
問題とされた教科書『Traditions & Encounters(それぞれの伝統と遭遇)』には、「日本軍は十四~二十歳の女性を、二十万人も強制的に徴用し、軍属させ、『慰安所』と呼ぶ軍の売春宿で働かせた」と書かれている。また、日本軍が「その活動を隠ぺいするため、多数の慰安婦を虐殺した」とも記されているという。「日本軍は慰安婦を天皇からの贈り物として軍隊にささげた」といった記述も含まれている。
そして、「南京虐殺」は記憶遺産として登録されてしまった。
これらは我が国が情報戦を甘く見てきた結果である。
二名様来店。
Hさん来店。
ドンチャン。
記憶あり。
猿よりマシ。